ここで出会った二人が快挙を達成!音楽で広がる楽しい世界

MIKIミュージックサロン主催、2人1組のデュオによるコンテストイベント「DUET-tomodachi- 2019」ボーカルの部でグランプリを受賞した小川由香さんと亀山純香さんに音楽で広がる楽しい世界について伺いましたのでインタビュー内容をお伝え致します。

ここで出会った二人が快挙を達成!音楽で広がる楽しい世界

R2D2インタビュー1

「初めて会ったのが昨年の10月。それから猛練習しました」

今年2019年に開催されたMIKIミュージックサロン主催のコンテスト「DUET-tomodachi-」ボーカルの部でグランプリを受賞したのは、これまで全く面識の無かった小川由香さんと亀山純香さんでした。

デュオ名「R2D2(アールツーディーツー)」に表れているとおり、最初は「スター・ウォーズが好き」ということしか共通点が無かったそうです。

そんなお二人の奮闘からは、音楽の楽しさや可能性が見えてきました。

「チャレンジDUET」を機にDUETを結成!

―― 本日はよろしくお願いいたします。まずはMIKIミュージックサロンに通い始めたきっかけを教えてください。

R2D2インタビュー2

小川さん 別のところで歌のグループレッスンを受けていたのですが、「プロの先生のもとで、もっと上手になりたい」と思い、4年ほど前から通い始めました。

R2D2インタビュー3

亀山さん 私は関西に引っ越してきたタイミングで通い始めました。ヤマハの教本を使っていること、通いやすい場所にあること、大人だけの落ち着いた空間であること、これらが決め手でした。

 

―― お二人ともずっと音楽をされてきたのでしょうか?

 小川さん 子どもの頃から歌うことが好きでしたが、ずっと自己流でした。でも、それだと声の出し方がしっくり来なくて。今はジャズボーカルに入会しているのですが、すっかりジャズの魅力にハマってしまっています。

 亀山さん 私は5歳の頃からバイオリンを習っていました。ただ、受験などのたびにブランクができていたので、ずっと続けていたわけではありません。腕が鈍っていくことに危機感を覚え始め、数年前から本格的に練習を開始しました。

 

―― お二人はMIKIミュージックサロンで出会われたそうですが、その経緯を教えてください。

小川さん 「チャレンジDUET」という企画に私が応募したのがきっかけです。「DUET-tomodachi-」に出場してみたいと思いましたが、相方さんがいなくて。この「チャレンジDUET」では、MIKIミュージックサロンのスタッフさんが相方さんを探してくれて、担当講師の先生にサポートしてもらえます。葉加瀬太郎とのコラボでも有名なセリーヌ・ディオンの『To Love You More』のボーカルパートに応募し、バイオリンパートの希望者を待っていました。

亀山さん それでこの話をスタッフさんからいただきまして。私もやってみようと思いました。

「BillboardLive OSAKAに連れて行きたい」。互いの歌と演奏に感動!

R2D2インタビュー5

―― 初めてお会いして、初練習はいかがでしたか?

 亀山さん お会いしてすぐ小川さんの歌と私の演奏を合わせてみたのですが、その歌声に感動しました。「小川さんをBillboardLive OSAKA(「DUET-tomodachi-」の本選会場)のステージに絶対に連れて行きたい」と思いましたね。

 小川さん 亀山さんのバイオリン演奏は最初から素晴らしくとても歌いやすくて、驚きました。

 

―― 相性が良かったんですね。予選会までは相当練習されたんですか?

 小川さん 10月にデュオを組んでから12月の予選会まで練習回数は多かったです。浦田先生がサポートしてくださったのですが、口の開け方やお腹への力の入れ方などを絵に描いたりしながら丁寧に教えてくれまして、高いキーも段々と出るようになっていきました。普段のレッスンでは私は古田先生に、亀山さんは安岡先生に細かく指導していただいていましたが、MIKIミュージックサロンの先生方はとても素晴らしく、いつも的確なアドバイスをくださいます。

亀山さん 小川さんの出せる音域よりもキーが高い曲目ですので、「よくチャレンジするなぁ」と感心していました。そんな小川さんのがんばりを近くで見ているうち、私ももっと挑戦したいという気持ちになったんです。最初は楽譜を簡単にしてしまおうかと考えていたのですが、むしろアレンジを加えていきました(笑)

小川さん そのおかげで、より感情が入りやすくなりました。

本選では自分たちらしく。密なコミュニケーションで絆を深める

R2D2インタビュー6

―― 無事に予選会を通過されて、本選までに工夫されたことはありましたか?

 亀山さん 予選会までは私も小川さんも自分のことに精一杯で、どこかセリーヌ・ディオンと葉加瀬太郎の“真似っこ”という感じがありました。でも、それは自分たちの音楽ではない。だから、自分たちらしく演奏しようと。

 小川さん 私はセリーヌ・ディオンじゃないし、亀山さんも葉加瀬太郎じゃない。エレガントな女性らしい雰囲気を大切にしようと二人で決めました。それから、短期間でこんなに仲良くなれたのだから、二人の仲の良さをステージでももっと出したいと思いました。

 亀山さん あと、予選会のあとでのサウンドクリニックのときに「あんまり仲が良さそうに見えないね」と言われて(笑)。会って間もないので仕方のない部分はありましたが、そのためにお互いの歌と演奏をもっと聴くようにしましたし、それぞれの先生から言われたことを連絡し合って、方向性を何度も話し合いました。

小川さん 家族や昔ながらの友だちのように「わざわざ言わなくてもわかってくれるだろう」というのが無い分、言葉できちんと細かく伝え合いました。その上で音と音のコミュニケーションを大切にしようと考えるようになりました。それが良い結果につながったのかもしれません。

 

―― 本番を控えて、先生からは何かアドバイスがありましたか?

 亀山さん 客席への目線であったり、重心の置き方であったり、どのように弾けば聴く人の心に伝わるのかを教えていただきました。静かに演奏するクラシックとの違いを学べましたね。

小川さん 古田先生には「リラックスして楽しんでね」とアドバイスいただきました。私たちの家族には歌と演奏を聴いてもらいまして。率直な感想がとても参考になりました。

 

―― そして迎えたBillboardLive OSAKAでの本選。緊張されましたか?

 小川さん 緊張はしましたが、亀山さんの笑顔に救われてリラックスできました。一人ならもっと緊張していたと思いますが、二人だったので心強かったです。

R2D2インタビュー7

亀山さん 小川さんの素敵な歌声を引き出せるように、応援するような気持ちでした。私も小川さんの笑顔といつもの歌声のおかげで、自分も盛り上がって演奏できました。

R2D2インタビュー8

 

―― 見事グランプリを受賞されましたが、手応えはあったのでしょうか?

小川さん 演奏が始まると、気分が盛り上がってとても楽しめました。観客のみなさんもノッてくださって。「ブラボー!」と歓声が上がったときには感激しました。

亀山さん 全体的に照明が暗めでしたが、観客のみなさんの表情や反応はよく見えました。ステージと客席との距離は近いんですけど、音楽が好きな人たちが見守ってくれているように感じましたね。

 小川さん 良い音楽を共有し合える、そんな不思議な空間でした。

R2D2インタビュー9

「音」を「楽しむ」と書いて「音楽」。踏み出せば世界が広がる

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―― 「DUET-tomodachi-」に出場してみて、何か得たものはありましたか?

 小川さん 来てくださった方々から「これからも歌を続けてね」とメッセージをたくさんいただいて、今まで歌をやって来て良かったと報われました。ずっと歌い続けていきたいと思います。

亀山さん「DUET-tomodachi-」での観客のみなさんの反応を見て「音楽は聴く人の心に伝わるし、伝わった分だけ返ってくるんだ」と改めて強烈に実感できました。今までは自分が演奏していて楽しいからバイオリンを続けていましたが、誰かを楽しませる演奏ができれば良いなと思います。その方がもっと音楽を楽しめることを知りました。

 

―― 今後の目標を教えてください。

 小川さん ジャズボーカルをもっと勉強して、いろんなコンテストに出場してみたいです。

 亀山さん MIKIミュージックサロンはイベントがたくさんあって良いですよね。イベントに出場する目標ができると、より熱心に練習に取り組めますし。バイオリンは音程が命の楽器ですので、永遠の課題ですが、もっと曲に合った音を奏でられるようになりたいです。一瞬で引き込まれるような音を出したいですね。

 

―― では最後に、音楽を始めようかと検討されている方々へメッセージをお願いいたします。

小川さん 音楽を始めるのに早い遅いはありません。一歩踏み出してみれば新しい出会いもあって世界が広がります。MIKIミュージックサロンはそういう場所だと思います。

亀山さん 「音楽」という字は「音」を「楽しむ」と書きますが、人生を楽しむことにつながります。日常から離れて気分転換にもなりますよ。

 

―― MIKIミュージックサロンで出会い、グランプリ受賞を成し遂げた「R2D2」のお二人。音楽を通して絆を深め合い、まさしく大切な友だちになったようです。お二人のインタビューには、音楽の楽しさや可能性がいっぱい詰まっていました。小川さん、亀山さん、ありがとうございました。

 

Interviewer&Writer:権藤将輝

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